報告課題集における、分冊2(発展途上国の農村部における貧困の実態について、数値例を引用して説明した上で、貧困の原因と対策について論述せよ)についての合格リポートです。 私の文章でまとめたものですので、あくまで参考程度のご使用でお願いします。丸写しをして不合格となったとしても、こちらは責任を負いかねます。
参考資料:教科書、『現代アジア辞典』長谷川啓之(文眞堂)
発展途上国は全労働力を見た時に農業労働力の割合が高く(フィリピン:男65%・女45%。ザンビア:男69%・女0%)、農業国と一般的に称される。しかし、農業のGDPに対する寄与の大きさは必ずしも農業労働力の割合に対応しておらず(フィリピン:22%。ザンビア:22%)、むしろ低下傾向にさえある。これは、途上国における農業生産性が先進国と比較し極端に低いこと(先進国:17,599$、東アジア1979$、中東・北アフリカ1039$)によるものである。さらに、一国全体と農村部の失業率の割合を見た時、どの時期においても極めて低い数値にあるものの、インフォーマルセクター(正規の職業に教育がないために就けない人間たちが十字する雑業的な職業。端的に言えば、スラム住民が従事するような職である。職を失くしても失業者にはカウントされない)という因子がある以上、この統計データは当てにならなくなる。以上の実態を背景に、各国が定めた貧困水準以下の人口割合のデータにおける農村部分を鑑みると(フィリピン:50.7%、バングラデシュ:53%、ザンビア:83.1%)、途上国が、特に南アジア・アフリカ周辺・中南米が絶対的貧...