明星大学通信
000451 教育方法学Ⅰ 2単位目
参考文献 「教育方法の理論と実践」
著者:小川哲生・菱山覚一郎 出版社:明星大学出版部 出版年:2008年
課題
1、系統学習と問題解決学習の長所・短所を整理し、比較検討しなさい。
2、学校教育における評価の意義について述べなさい。
講評
1、歴史的な部分からも、考察を展開しています。両者自体の分析は、もう少し深めないと言えるでしょう。
2、評価に関して、一定の理解が得られました。
成績:合格
1.系統学習と問題解決学習の長所・短所を整理し、比較検討
系統学習の長所は、短時間に多人数の学習者に共通の学力や知識を育成することができる点である。そのため、同学齢の学習者を集めた学校などの一斉学習に適している。
短所としては、単なる詰め込みの注入主義に陥り、学習者の思考や個性を育てないという点である。言い換えれば、学習者が興味を持ち、学習の速度に適応できれば効果を持ち上げることができるが、学習の速度から取り残されると、いわゆる落ちこぼれを生むことになる。また、注入された知識量を示す試験結果が、教育の基準や評価となり、序列を生み出し、学歴偏重主義や受験至上主義による競争を導いてきたといえる。
問題解決学習の長所は、学習者に生きて働く知識や認識を深化させ、社会を変革するような力を育成することが可能となる点にある。学習者の個性に応じ、主体性を育て、社会での対応力を育むのが問題解決学習の特色である。
短所としては、普遍的知識としての基礎学力の低下を招くという点にある。この学習方法では、子どもの興味や身近な問題を出発点とし、その解決をめざすため、人類の培った文化遺産や知識を系統的に伝授...