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平成20年版学習指導要領における社会科改訂の趣旨と要点を、これまでの学習指導要領に基づく指導上の課題や生徒の実態、社会の要請などとの関連から考察しなさい。
PISA調査をはじめ各種調査結果から学習意欲、学習習慣・生活習慣に課題があることや、自分への自信の欠如や自らの将来への不安、体力の低下といった課題があった。そして中央審議会は時代認識として知識基盤社会やグローバル化をあげ、このような時代には知識や人材をめぐる国際競争が激化するとともに、異なる文化や文明との共存や国際協力の必要性が高まるとの考えを示した。こうした時代だからこそ自ら考える力など学習指導要領が掲げた「生きる力」をはぐくむことが重要になると再認識したのである。そして今次学習指導要領改訂にあたり、中教審ではその基本的な考え方として次の7点をあげ、改善を図ることを求めた。1、改正教育基本法等を踏まえた学習指導要領改正。2、「生きる力」という理念の共有。3、基礎的・基本的な知識・技能の習得。4、思考力・判断力・表現力等の育成。5、確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保。6、学習意欲の向上や学習習慣の確立。7、豊かな心や健や...