検査が円滑に進むよう必要物品や患者の準備を万全にし、手際よい介助を行なう。患者は検査に対する不安を抱いているので、目的・方法を理解し安心して検査が受けられるよう、事前に納得のいく説明や指導をしておく。また、検査によっては苦痛を伴うこともある。鎮痛薬の使用、体位の工夫、保温、プライバシーの保護等に努め、安楽に望めるよう配慮する。検査終了時には、検査後の注意事項や副作用について再確認しておく。
X線検査
X線検査は、骨・関節疾患の診断に欠かすことのできない補助診断法で、通常は
少なくとも前後と側面の2方向から撮影することが必要である。単純X線撮影の
ほかにX線テレビが骨折や脱臼の整復、骨・関節の手術、造影検査の際に用いら
れる。以下の造影検査の際に使用する造影剤については、使用薬剤のアレルギー
について事前にチェックしておく。
・関節造影
関節内に空気や造影剤を注入して、単純X線では診断できない関節軟骨や半月板、
軟部組織を写し出す方法である。空気のみを使用する空気造影法、造影剤のみを
使用する陽性造影法、空気と小量の造影剤を使用する二重造影法が...