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中心静脈栄養法の意義
<中心静脈栄養法の目的>
経口摂取などの他の方法で栄養摂取が不可能な患者に、血流の豊富な中心静脈にカテーテルを挿入し、カテーテルをとおして栄養分を供給し、栄養状態の改善を図る。
<中心静脈栄養法の対象>
①消化管を使用した栄養法が不可能な場合:消化管閉塞、消化管手術後早期、消化管穿孔、短腸症候群など。
②消化管を使用した栄養法が好ましくない場合:消化管出血、消化管の炎症など。
③栄養補助目的:手術前・後の栄養補助、重症熱傷、放射線・化学療法施行時など。
必要に応じ在宅でも行われている。
<カテーテル挿入部位>
①多くの場合、鎖骨下静脈から上大静脈内に先端を留置する。
②患者の状態により、鼠径部の大腿静脈から下大静脈が選択されることがある。この場合、患者のADLは制限されることが多い。
中心静脈栄養法の実際
①鎖骨下静脈からのカテーテルの挿入
<カテーテル挿入時の原則および注意事項>
①長時間の輸液を行うことが多いので、事前に説明を十分に行い、協力を得る。
②中心静脈カテーテルの刺入は医師が行い、看護師は介助をする。
③無菌操作で行う。
④カテーテル刺入時の体位は仰...