近年問題とされている「新しい学力(観)」とは何であるか。
学習指導要領によれば、「激しい変化が予想されるこれからの社会において、社会の変化を見通しつつ、これに柔軟に対応し、主体的、創造的に生きていくことができる資質」(文部省『中学校学習指導要領(平成10年12月)解説 総則編』東京書籍、1999年.p24)が重要であり、そのためには「生徒一人一人が自分のものの見方や考え方をもって判断し行動できるようにすること」(文部省、p25)が大切であるとされている。そして、その目標のためには、「知的好奇心や探究心、論理的に考える力、情報を主体的に選択し判断する力、自分の考えを的確に表現する力」(文部省、p25)の育成を重視するとともに「作業的・体験的な活動、問題解決的な学習や自分の興味・関心等に応じた学習に生徒一人一人がじっくりと取り組めるようにし、学ぶことの楽しさや成就感を体感させ、自ら学ぶ意欲を育てる」(文部省、p25)よう配慮する必要があるとしている。
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近年、学力低下や文部科学省の「新しい学力(観)」が社会的に問題になってきている。そ
こでは、何が問題とされ論争となっているのか。これを整理した上で、学力のあり方を含
む学力の問題と論争に対する自己の見解を述べよ。
近年問題とされている「新しい学力(観)」とは何であるか。
学習指導要領によれば、「激しい変化が予想されるこれからの社会において、社会の変化
を見通しつつ、これに柔軟に対応し、主体的、創造的に生きていくことができる資質」(文
部省『中学校学習指導要領(平成
10
年
12
月)解説
総則編』東京書籍、
1999
年.
p24
)
が重要であり、そのためには「生徒一人一人が自分のものの見方や考え方をもって判断し
行動できるようにすること」(文部省、
p25
)が大切であるとされている。そして、その目
標のためには、「知的好奇心や探究心、論理的に考える力、情報を主体的に選択し判断する
力、自分の考えを的確に表現する力」(文部省、
p25
)の育成を重視するとともに「作業的・
体験的な活動、問題解決的な学習や自分の興味・関心等に応じた学習に生徒一人一人がじ
っくりと取り組めるよう...