介護過程とは、対象者の情報収集を行い、その情報をアセスメントして介護計画を立案・実施・評価するという一連のプロセスのことをいう。この介護過程は、対象者に質の高い介護を行ううえで大変重要なプロセスである。ケアプランは、介護支援専門員が作成する介護サービス計画のことである。これに基づき、介護専門職が実際のケアの内容を計画し、実践することが介護過程の要である。介護過程の意味は、①援助の根拠を明らかにすること、②対象者に対するインフォームド・コンセントの必要性、⑤援助におけるチームワークの必要性、④後輩の教育に有効であること、⑤介護を学問として構築していくことが可能,⑥介護福祉士自身が自己成長していける、この6点にある。
介護過程では、まず情報収集が重要である。生活歴や既往歴といった記録はもちろん、今現在の客観的にとらえられた事実が大切な情報である。介護場面では、対象者を,自立を目指ざす生活者としてとらえ、生活上のニーズが明らかになるような視点を生かした情報収集が必要である。介護目標とは、介護支援において、到達したか、しなかったかが客観的に判断できる具体的な目標のことである。介護支援専門員は,...