Aは、Xの彫像を損壊する意思でライフル銃を発砲したところ、弾丸がそれて友人Yに当たり、Yが死亡した。Aの罪責について、厳格な構成要件的符号説、抽象的符号説、法
定的符号説からの結論を比較し論評せよ。
厳格な構成要件的符号説とは、故意の認識たる事実は、構成要件ごとに完全に異なるとする考え方である。この見解によれば、A罪の未遂と過失によるB罪しか認められないと
いうことになる。この事例の場合、器物損壊罪(刑261 条)と過失致死罪(刑210 条)の間には一方が他方を包摂する関係は存在しない。
2006/05/25
レポート課題
Aは、Xの彫像を損壊する意思でライフル銃を発砲したところ、弾丸がそれて友人Yに
当たり、Yが死亡した。Aの罪責について、厳格な構成要件的符号説、抽象的符号説、法
定的符号説からの結論を比較し論評せよ。
厳格な構成要件的符号説とは、故意の認識たる事実は、構成要件ごとに完全に異なると
する考え方である。この見解によれば、A罪の未遂と過失によるB罪しか認められないと
いうことになる。この事例の場合、器物損壊罪(刑 261 条)と過失致死罪(刑 210 条)の
間には一方が他方を包摂する関係は存在しない。よって、厳格な構成要件的符号説を用い
て考えると、Aには...