「自立活動」の目標と意義、教育課程上の位置づけ、各区分と具体的な指導内容について述べよ。
特別支援学校の教育課程には、各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間と並び、「自立活動」という一領域が設定されている。自立活動は、障害児教育独自の一領域として「障害による学習上の困難」の改善・克服をねらいとしている。ここでは障害児教育の特別な指導領域として発展してきた「自立活動」について、まとめていく。
まず、自立活動の目標と意義について述べる。自立活動の目標について、2009年3月告示の特別支援学校学習指導要領では、「個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識・技能・態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う」と記述されている。そして、自立活動の
意義は障害のある児童がその障害により日常生活や学習場面において様々なつまずきや困難が生じた際に、心身の発達の段階等を考慮して教育するだけでなく、個々の障害による学習上又は生活上の困難を克服するための指導を行い、幼児児童生徒の人間として調和のとれた育成を目指すことである。
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