人口とエネルギー消費

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    資料紹介

    地球環境問題は21世紀において人類最大の問題となった。その故は、人口とエネルギー消費の急増である。近代文明が人類に何をもたらしたかという問いに答えるのもおそらく人口の増加とエネルギーの大量消費であろう。
    20世紀後半からの人口増加には医学、医療技術の進歩や、栄養の向上によって、乳児死亡率が著しく低下したことが関係している。特に、途上国で死亡をコントロールできるようになったことが人口増加に結びついた。その一方、出生のほうのコントロールはうまくいかなったことになる。
    産業革命以降、人口の増加に伴ってエネルギー消費も増大してきた。世界のエネルギー消費量は、1997年には1870年の52倍に達した。今までは、世界エネルギー消費の8割を先進国が消費してきたが、膨大な人口を有している途上国が先進国の経済水準に達する場合、エネルギー消費は大変な量になる。
    以下は、人口とエネルギー消費の関係を述べると同時に、13億の人口を持っている中国の一人当たりのエネルギー消費量が日本並になった場合、エネルギー消費量は非常に膨大であり、それに伴ってエネルギーの安全保障問題が生じること、持続可能な発展のためには再生エネルギー・新エネルギーの開発が必要となることを述べていく。
    1.人口とエネルギー消費の関係
    国連の人口予測によれば、二十一世紀の中葉に世界の人口は90億人(2050年の中位予測)を突破すると言われており、エネルギー供給能力や環境負荷にとっても重大な脅威となっている。
    世界の人口が増加する傾向を見せ始めたのは、十七世紀中頃以降である。それ以前の2500年間の世界人口増加率は、年間0.07%に過ぎなかったと言われている。人口増加が出生率の上昇によるのか、死亡率の減少によるのかに関しては議論が分かれているが、人口増加とエネルギー消費が指数関数的関係にあることは確実に認められている。

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    人口とエネルギー消費
    地球環境問題は21世紀において人類最大の問題となった。その故は、人口とエネルギー消費の急増である。近代文明が人類に何をもたらしたかという問いに答えるのもおそらく人口の増加とエネルギーの大量消費であろう。
    20世紀後半からの人口増加には医学、医療技術の進歩や、栄養の向上によって、乳児死亡率が著しく低下したことが関係している。特に、途上国で死亡をコントロールできるようになったことが人口増加に結びついた。その一方、出生のほうのコントロールはうまくいかなったことになる。
    産業革命以降、人口の増加に伴ってエネルギー消費も増大してきた。世界のエネルギー消費量は、1997年には1870年の52倍に達した。今までは、世界エネルギー消費の8割を先進国が消費してきたが、膨大な人口を有している途上国が先進国の経済水準に達する場合、エネルギー消費は大変な量になる。
    以下は、人口とエネルギー消費の関係を述べると同時に、13億の人口を持っている中国の一人当たりのエネルギー消費量が日本並になった場合、エネルギー消費量は非常に膨大であり、それに伴ってエネルギーの安全保障問題が生じること、持続可能...

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