「保健医療サービスの変化と社会福祉士の役割、保健医療サービス連携の理論と実践について述べよ。」
1.序論
社会福祉士は、地域の社会資源を活用し、権利擁護と社会福祉を実現するために、社会福祉援助を実践する。社会福祉士は、医療保険制度の概要と近年の医療費に関する政策的動向、診療報酬制度の概要、保険医療サービスにおける各専門職のそれぞれの役割および連携について基礎的な知識を持ち、保険医療サービスの変化とその中での社会福祉士の役割を理解しなければならない。
2.本論
■医療ソーシャルワーカーとは
医療ソーシャルワーカーとは、保険医療分野におけるソーシャルワーカーであり、主に病院において、疾病を有する患者等が地域や家庭において自立した生活を送ることができるよう、社会福祉の立場から、患者や家族の抱える心理的、社会的な問題の解決・調整を援助する専門職である。日本において医療ソーシャルワーカーとは、主に病院や診療所などに勤務するソーシャルワーカーのことを指す。厚生労働省健康局から出ている業務指針によると、医療ソーシャルワーカーの業務は、
1.療養中の心理的・社会的問題の解決調整援助 2.退院援助 ...