1.研究の意図と課題
学校評価の源流 20世紀初頭のアメリカ
日本 1960〜70年代 学校の自律性を前提にした学校評価試み
・学校の満たすべき諸基準の法制的精緻さ
・財政的制約
・行政主導の評価基準の開発
・責任回避傾向→自立性を失う
90年代 学校評価の必要性
意図
・学校評価を有効に機能させうる組織体制の確立
・オセアニア各国や国際機関などの外部セクターによる評価を行なっている国、組織の動向を分析し、学校評議員制度の具体的役割・機能の問題として日本への適用可能性を検討
・多元的な学校評価を統合するシステムの確立
・対象国・機関における「学校評価」の分析によって析出された各々の特性と共通の方略が、日本の学校経営に受容されうるかを検討するために、研究協力地域・学校のもとで実験的な適用を試みてきており、その成果をもとに「学校評価」の相互比較を行ない、日本に適用可能な、また実効性のある「学校方略」を明らかにする
課題
・諸外国の学校評価の実施実態を、特に外部評価方式の仕組みに焦点を中てて日本との比較の視点を持って特質・構造・機能を明らかにする
2.研究の目的と方法
目的
・日本の各地における学校評価の実施状況について検討を重ね、「学校の自己評価」としてのあり方の分析を深め、学校の自己評価に資する、学校の自己診断能力の形成を図る課題の析出
・学校にとっての他者評価的あり方について、日本の現状を実証的に検討するとともに、外部セクター方式を導入している諸外国における現状をあわせて検討し、日本における外部セクター方式導入の可能性を探る
方法
聞き取り調査が中心
3.研究の前提としての「学校評価」概念の整理
(1)学校評価と学校の自己評価
学校評価‐学校のあり方の改善を目的とする、学校に対する評価。
学校評価の促進条件に関する開発的研究中間報告書(2) 平成14年3月
研究代表者 木岡一明(国立教育政策研究所)
序章:学校評価研究の課題 木岡一明
本研究の意図と課題
研究の目的と方法
研究の前提としての「学校評価」概念の整理
学校評価と学校の自己評価
今日における学校評価ブームの契機
学校評価概念の拡張
学校評価観の転換の必要性‐学校組織開発の方略のための学校評価へ
学校評価が抱えてきた問題
学校評価研究の展望
あらためて「学校評価」とは何か
これまでの学校評価との違い
学校評価の基本原理
内省的・自己分析的な学校評価の創造へ
1.研究の意図と課題
学校評価の源流 20世紀初頭のアメリカ
日本 1960~70年代 学校の自律性を前提にした学校評価の試み
学校の満たすべき諸基準の法制的精緻さ
財政的制約
行政主導の評価基準の開発
責任回避傾向 → 自立性を失う
90年代 学校評価の必要性
意図
学校評価を有効に機能させうる組織体制の確立
オセアニア各国や国際機関などの外部セクターによる評価を行なっている国、組織の動向を分析し、学校評議員制度の具体的役割・機能の問題として日本への適用可...