幼児は人間の顔や顔に似ている刺激を好んでみることが良く知られている。そして、生まれたばかりの新生児が母親の顔を熱心にみるということも証明されている。このことから、Fantz(1961)は選好注視法を用いて、幼児が視覚刺激に対してどのような反応を示すかを実験した。この実験の内容は、生後4日から6ヶ月の幼児に「人の顔」「弓の標的」「新聞紙面」「白色」「黄色」「赤色」の6種類の円盤状の視覚刺激の中からランダムに選択された2枚の図版を提示し、それぞれの刺激図版に対する総注視時間を求めることである
Fantz(1961)の選好注視法に関する考察
幼児は人間の顔や顔に似ている刺激を好んでみることが良く知られている。そして、生まれたばかりの新生児が母親の顔を熱心にみるということも証明されている。このことから、Fantz(1961)は選好注視法を用いて、幼児が視覚刺激に対してどのような反応を示すかを実験した。この実験の内容は、生後4日から6ヶ月の幼児に「人の顔」「弓の標的」「新聞紙面」「白色」「黄色」「赤色」の6種類の円盤状の視覚刺激の中からランダムに選択された2枚の図版を提示し、それぞれの刺激図版に対する総注視時間を求めることである。
以下の図1では、上方の棒線は生後2~3ヶ月の新生児が...